この記事では、目頭切開のリスクである、顔が中心によってしまう症例について解説いたしております。
顔全体のバランスを考えて手術計画をしなければ、術後に思った顔と違うという違和感を感じることになります。
手術を失敗してしまう前にリスクについて理解しておきましょう。
Contents
目と目の間の距離の重要性
目頭切開とは、目の内側を覆っている蒙古襞を取り除く手術のことを指します。
目頭切開を行うことで、蒙古襞で隠されていた部分が見えるようになり、結果、目が大きく見えるようになります。
また、はっきりとした目元になることができたり、鼻筋が通ってメリハリのある顔立ちになることができます。このような効果が得られるのは、目頭切開によって目と目の間の距離が近くなるためです。
それでは、目頭切開をすれば綺麗な目元になれるのかというと、決してそういうわけではありません。たくさん切開することで目と目の間が近くなりすぎたりと、顔のバランスが崩れ、見た目が悪くなる可能性もあります。美しく見える顔の基準というものがあり、美容医学的には美の黄金比率と呼ばれています。
それによると目の場合は、耳元の付け根、目までの距離、目の横幅、目の間の間隔が、1:1:1:1:1になるのが理想とされています。とは言っても、その人の顔によって、最も美しく見えるバランスや間隔というのは違ってきます。
目頭切開を行う際には、顔の印象を大きく左右する目と目の間の距離の重要性をきちんと理解し、事前に十分なカウンセリングとシミュレーションなどでよく納得してから、行いましょう。
目頭切開で目と目の間の距離が近づく
前述したように、目頭切開は蒙古襞を取り除くことで、目元や顔の印象を変える手術です。目頭切開をすることで、当然ですが目と目の間の距離が近づくことになります。
目と目の間の距離の重要性については上記の通りですが、それを踏まえたうえで、その人の顔立ちに合った切開を行わないと、目と目の間の距離が短くなり、アンバランスで不自然な目元になってしまうというリスクがあります。
また他にも、切開のし過ぎによって黒目と白目のバランスがおかしくなってしまったり、目頭の粘膜が出過ぎてしまうことで、目の形そのものが歪んで見えてしまうこともあります。
そしてこのように一度目頭切開を行って失敗してしまうと、なかなか元には戻せないというリスクもあります。その人の切開状況に応じて修正手術を行うことはできますが、それでも完全に元通りにするのは難しいのが現状です。逆に、目頭を切り足りなかった場合には、もう一度目頭切開の手術を受けることで修正することが可能です。
他にも、手術の傷跡が残ってしまうといったリスクもあります。そうすると医療レーザーによる治療によって傷跡を消す方法もありますが、目の付近の照射は高い技術が必要となるため、クリニック選びが重要です。
術前のデザイン設計がすべて
目頭切開を行うにあたっては、事前にしっかりとカウンセリングを行い、理想の目元を導き出すことが重要です。その際、術前のデザイン設計は非常に重要となってきます。その人その人の顔によって、美しく見える目や間隔のバランスというのは異なります。
そのため、その人の顔の特徴を捉え、いかに美の黄金比率を設計するのかは、手術を行う医師の腕次第となります。要望を伝え、事前にしっかりとシミュレーションなどを行い、十分に納得したうえで手術を受けることが大事です。また、デザイン設計だけでなく、適切な手術の方法の提案も重要になってきます。
目頭切開の手術にもいくつか種類がありますが、方法によっては後戻りしてしまうリスクを持つものもあります。
三日月法や、三日月皮膚切除法などと呼ばれる方法がそうです。これらの方法は一時的には効果があるものの、時間が経つと、縫合した部分の幅が開いてしまい、最後は元に戻ってしまいます。そうすると、手術によってできた傷跡だけが目立って残ることとなり、非常に残念な結果となってしまいます。
一方、Z法と呼ばれる方法であれば、正しく行えば元に戻ることはありません。
このように手術の種類によって、後のリスクも異なるため注意が必要です。
目頭切開で顔が中心によってしまった失敗例の口コミ
目頭切開を行って失敗してしまった例について、いくつか紹介します。まずは、目頭を切開し過ぎてしまったことによる失敗例です。
目頭を切開し過ぎてしまったことで、目と目の感覚が近くなりすぎて、顔が中心によって見えるバランスの悪い顔になってしまったとのことです。
また、それだけでなく、蒙古襞をたくさん取りすぎてしまったため、目頭のピンクの部分が必要以上に見えてしまい、いかにも整形をしたような、それでいてアンバランスな目になってしまった、という失敗例があります。
他にも、目頭を切開し過ぎたことで、白目の部分の面積がやたらと増えてしまい、黒目が小さく見え、目元全体がおかしく見えてしまった、という経験談もあります。更に、顔のバランスが崩れて中心により気味になってしまっただけでなく、目元に手術の傷跡が残ったままになってしまった、という失敗例もあります。
いずれにしても、別の方法で修正手術を検討したり、レーザー治療を受けたりと改善の方法はありますが、手術を失敗した上に、更に大きな費用がかかってしまうのは、なんとも悔しい気持ちになってしまいます。
このようにならないためにも、目頭切開を行うにあたっては、事前に十分な下調べや、リスクを知っておく必要があるでしょう。
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以上のように、目頭切開は目が大きく見えるようになるなどのメリットもある一方で、様々なリスクもあります。
顔の印象を大きく左右する目元の手術であるため、受ける前には起こり得るリスクをしっかりとしっておくことや、信頼できる病院を探すことが重要となってきます。
病院選びのコツとしては、ネットなどで口コミや体験談を確認するのも良いですが、まずは自分の足で直接訪問をしてみるのが良いでしょう。
初回のカウンセリングを無料で行ってくれる病院は、意外と多くあります。
そこで一度要望を伝えてカウンセリングを受け、その上で、その病院で手術を受けるかどうかを決めると良いです。病院の雰囲気であったり、何よりも医者のカウンセリング力や提案力などを、しっかりと自分の目で確認できるからです。
他にも、豊富な症例数を経験しているか、経歴がしっかりとしているか、確かな経験を積んでいるか、などもチェックしておくと安心です。
また、ひとりの医師が、最初のカウンセリングから手術までを行っているかなども、病院を判断する上で重要なポイントとなってきます。
このように、事前に病院の下調べを十分に行った上で、信頼できる病院を見つけ、手術を行うようにしましょう。